こんなときのにほんご.23
日本らしい文化といえば「印鑑」があります。
もし「聞いたことがないよ!」とか「見たことがないなぁ!」という人がいらしたら、調べてみてください。
この印鑑、普通は「印鑑を押す」と言う形で使いますが、そのほかの言い方に「押印」と「捺印」があります。
大まかにはどちらも「印鑑を押す」と言う意味なのに、どうして二つの単語があるのでしょうか。
日本人でも明確にこの意味の違いを知っている人は少ないかもしれません。
是非是非聞いてみてくださいね〜!
こんなときのにほんご.23「押印」と「捺印」 (2020/9/13(日)配信全文)
Hello Everyone! I’m Megumi. Are you doing well?
It's getting more comfortable in Tokyo.
This Podcast tells you “how should you say this situation in Japanese?”and “What does Japanese word mean?”
Let’s keep studying Japanese with me.
こんにちは。めぐみです。調子はどうですか?東京はやっと涼しくなってきました!
この配信では「こんな時日本語ではなんていうの?」「この日本語の意味は何?」といった疑問に答えています。なるべく簡単なフレーズで、自然な日本語で伝えるようにしていますので、引き続き勉強を頑張っていきましょう!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
第23回は「押印」と「捺印」という言葉を紹介します。
日本らしい文化といえば「印鑑」があります。ハンコというやつですね。
黒くて、小さな筒状のものです。もし「聞いたことがないよ!」とか「見たことがないなぁ!」という人がいらしたら、調べてみてください。
この印鑑、普通は「印鑑を押す」と言う形で使いますが、そのほかの言い方に「押印」と「捺印」があります。
大まかにはどちらも「印鑑を押す」と言う意味ですので、日常的には、それほど気をつける必要はありません。ただし、契約の時に使うとなると、意味の違いに少しだけ注意が必要です。
なので今日はそのお話をします。
この二つの言葉を比べる前に、まず知っておかなければならない単語があります。
それは「署名」です。
署名とは、簡単に言えば「自分の名前を自分で手書きで書くこと」です。つまり、サインですね。
サインは、どの国でも同じように、一番効力を発揮する契約となります。それだけで十分な同意とみなされるので、基本的には、特に印鑑を押す必要はありません。
しかし日本では、この署名に印鑑が一緒に押されている場合、「サインだけ」「署名だけ」よりも効力を持つ契約となります。
この「署名」と一緒に押される印鑑のことを「捺印」と呼びます。
日本で「署名捺印」と言われることが多いのはこのためです。
これに対するのが「記名」です。
記名とは、「署名以外の方法」で自分の名前を書くことを指します。例えば、次のようなことです。
1名前を彫ったゴム印を押す 2パソコンで名前を打つ 3他の人に代わりに名前を書いてもらう
法律的には「署名捺印」が最も効力が高く、続いて「署名のみ」「記名押印」そして「記名のみ」と続きます。
また、印鑑の種類にも、「認印」や「実印」など、色々な呼び名があります。
「認印」であれば、シャチハタと呼ばれる、お店で簡単に手に入るスタンプでもいいよ、ということです。大量生産のものなので、あまり効力がありません。
一方「実印」とあれば、「役所に提出され、印鑑証明書があるもの」を指しますので、大抵mその「印鑑証明」とセットで提出を求められます。
日本の印鑑文化は、少しずつ廃れて来てはいますが、まだまだ根強く残っています。もしも『日本で暮らしたい』と思っている方がいらしたら、印鑑について、ぜひ調べてみてくださいね!
ーーーーーーーーーーーーーーー
それでは第23回目の配信は、ここまでとします!!
That’s all for today.If you have any comments,please post it on my blog.
See you next time! bye!
0コメント