こんなときのにほんご.45
第45回目は「〜方」についてお話ししました。
日本で食べ物をいただくお店に入った時、こんなフレーズを聞いたことがありませんか?
「お先にお飲み物の方お持ちいたしました!」
このときの「方」って、どんな意味があるんでしょうか?
こんなときのにほんご.45「お飲み物の方お持ちしました」
Hello Everyone! I’m Megumi. How’s going?
This Podcast tells you “how should you say this situation in Japanese?”and “What does Japanese word mean?” Let’s keep studying Japanese with me.
こんにちは。めぐみです。皆さんいかがお過ごしですか?
この配信では「こんな時日本語ではなんていうの?」「この日本語の意味は何?」といった疑問に答えています。
なるべく簡単なフレーズで、自然な日本語で伝えるようにしていますので、引き続き一緒に勉強を頑張っていきましょう!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
第45回目は「〜方」についてお話しします。
日本でお店に入った時、こんなフレーズを聞いたことがありませんか?
「お先にお飲み物の方お持ちいたしました」
この「方」って、どんな意味があるんでしょうか?
まず、辞書にある意味と、その例文を順に紹介します。
1、方向を表す
例)南の方へ行ってください。
2、ものごとの赴く方角を表す
例)休業の方へ話が進んでいます。
3、いくつかある区分けの一つという意味
例)大きい方を取ってください。
4、どちらかと言うとその傾向があるという意味
例)彼女は足が速い方だと思う。
5、ぼかした言い方をすることで慎む意味
例)お身体の方、お変わりないでしょうか。
主な意味は今述べた通りです。
では今回のトピック「お飲み物の方お持ちいたしました」はどれに当たると思いますか?
1や2の方向ではないことは確かですよね。
また、3のように区分けがあるわけでもありません。
では4なのかというと、お飲み物の傾向というのもおかしな話ですし、5のようにぼかしているのともちょっと違いますよね。
と言うことは・・・?
今見てきたように、確かに、辞書にある意味ではない使われ方をしていますよね。
私の認識では、おそらくこの言葉も「遠回しにいうことで少し距離感を出して丁寧な表現にしよう」という気持ちの表れで使われていると思います。
5に近い感覚で使っている人が多いかな、という印象です。
ただ、この日本語は広く使われてはいるんですけれど、まだ「誤った日本語」として認識されている傾向が強いので、使う場面には要注意です。
様子を見つつ、使うか使わないかを判断していく必要があるかなというように覚えておいて下さい。
ーー
それでは、第45回目の配信はここまでとします!
That’s all for today.If you have any comments,please post it on my blog. See you next time! bye!
0コメント