こんなときのにほんご.54
「うっわー!久しぶりだね!」
こんな日本語、よく耳にしますよね?
でも「久しって、どのぐらいの時間がすぎたの?」と、疑問に思うこともあるのではないでしょうか。今日はその「久しぶり」を見てみましょう。
こんなときのにほんご.54「久しぶり」ってどのくらい?
(2021/4/25 配信 全文)
Hello Everyone! I’m Megumi. How’s going?
This Podcast tells you “how should you say this situation in Japanese?”and “What does Japanese word mean?” Let’s keep studying Japanese with me.
こんにちは。めぐみです。みなさんいかがお過ごしですか?
この配信では「こんな時日本語ではなんていうの?」「この日本語の意味は何?」といった疑問に答えています。なるべく簡単なフレーズで、自然な日本語で伝えるようにしていますので、引き続き一緒に勉強を頑張っていきましょう!
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第54回目は「久しぶり」という表現を見てみましょう。
あなたは「一年ぶりの日本の空気だ〜!」なんてセリフを聞いたことはありますか?
このセリフの「~ぶり」は、時間や期間を表す言葉に付いて、以前そのようなことがあって、今回また同じ状態になるまでに、どのぐらいの時間・期間が過ぎているかを表す言葉です。
「1年ぶり」や「2週間ぶり」と言う場合、具体的な時間が示されているのでわりと意味を取るのは難しくないはずです。 ですがこれが「久しぶり」になったら…?
「久しって、どのぐらいの時間がすぎたの?」と、疑問に思うこともあるのではないでしょうか。
辞書で「久しぶり」を調べると「前にそのことがあってから長い時間が経過していること」と説明されていますが、あなたは、この「長い時間」ってどのくらいだと思いますか?
1ヶ月?3ヶ月?半年?1年?…結構長い期間と思いますよね。
でも実は私たち日本人が「わぁー!久しぶり!」と言うときは、案外短い期間であることもしばしばあります。 例えば「えっ!一日しか経ってなのにめっちゃ久しぶりな感じする!」 みたいにも使えるんですね。
なぜこんな差が生まれるのかといえば、久しぶりが示す「長い間」は、絶対的な長さではなく、状況や人間関係に応じた相対的な長さだからです。つまり、「言葉を発している人から見て、期間が長いこと」を示しているんですね。
だから、自分と折りが合わない人には、一週間会わなくても「久しぶりですね」なんてあまり言わないし、逆に大好きな友達とは一日会わなかっただけで、「やだぁ!久しぶりな感じしちゃう!」と大袈裟に表現します。
言葉は自分の価値観を表すもの。 誰に、どのぐらいの期間で「久しぶり」と思うのかを考えると、自分の本音が見えてきちゃうかもしれないですね!
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それでは、第54回目の配信はここまでとします!
That’s all for today.If you have any comments,please post it on my blog. See you next time! bye!
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