こんなときのにほんご.63

日本人は、家を出発するときに「いってきまーす!」と言います。

この言葉を聞いたことがある人も多いんじゃないでしょうか。

けど「行って」「来ます」ってどう言うこと?と思っている人、いませんか?

今日はこの不思議な言葉「いってきます」の謎に迫ります。



こんなときのにほんご.63

「いってきます」って、行くの?来るの? 

(2021/6/27(日)配信全文)

Hello Everyone! I’m Megumi. How are you doing? 

This Podcast tells you “how should you say this situation in Japanese?”and “What does Japanese word mean?” Let’s keep studying Japanese with me. 

こんにちは。めぐみです。みなさまいかがお過ごしですか? 

この配信では「こんな時日本語ではなんていうの?」「この日本語の意味は何?」といった疑問に答えています。なるべく簡単なフレーズで、自然な日本語で伝えるようにしていますので、一緒に勉強を頑張っていきましょう! 

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 第63回目は、「いってきます」の謎に迫ります! 

まず、「行く」と「来る」って、みなさんどんなイメージを持っていますか? 

イメージがわかない人は、とりあえず 

 「行く」は、自分がどこかの場所へ出向くこと 

 「来る」は、モノやヒトが自分の方に向かうこと 

というようなイメージを持ってもらえると良いかと思います。 


でもちょっと待って? そうすると、「いってきます」はどういうこと?行って、来るってどういうこと?出て行って戻ってくるの?と疑問を持つ人もいるかもしれません。 

そうなんです。 

これが日本語の難しいところなんですが、「いってきます」の「きます」は動詞本来の意味を失った「補助動詞」という位置にいる言葉で、それ自体に意味はないんです。 

補助動詞の「くる」には、「来る」本来の意味はないけれど、動作が継続する様を表していたり、変化している様子を表していたり、方向性を表していたりします。 


…突然難しいこと言わないで!って思いますよね。


感覚的にお話をすると、「見てみる」や「食べてみる」の「みる」とか、「扉が開いている」の「いる」とか、「あっという間」や「社長といえば」の「いう」とか。敬語でいえば「参考にしていただく」の「いただく」とか。そんな言葉です。 


つまり、「動詞本来の意味がほとんど分からない」ものが「補助動詞」にあたるわけです。 


「食べてみる」の「みる」は「食べているものを見る」わけではありませんよね。

この「みる」には「見る」つまり「look」の意味はないんです。 


 「補助動詞」というだけあって、「動詞の後ろについて、動詞と合わせて一つの意味を持つもの」と捉えた方がいいかもしれません。 


 今回、説明が多くなってしまったのでわかりにくかったかもしれません。

 ですが、補助動詞は日本語でよく使われているものなので、ぜひネットなどで調べて、復習してもらえたらなと思います。 

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それでは、第63回目の配信はここまでとします! 

That’s all for today.If you have any comments,please post it on my blog. See you next time! bye!

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