こんなときのにほんご。5

第五回目は、いつもとは少し違って、「〜という感じです」のニュアンスを解説します。

日本人と会話したことがあれば、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?

無理矢理英語を当てるのであれば「Like that」や「That’s about it.」になるのですが、

母国語話者が使う際の意味としては少しずれているかな?という気がします。

どんなニュアンスが含まれているのでしょうか??

例えば、本来は「それでいいです」で良いところを、わざわざ「そういう感じで大丈夫です」と言い換えたり、「そんな感じでお願いします」と頼んだり。

これは、相手の言葉を受けて使う時の「感じ」を使った表現。

ニュアンスとしては、「先に喋りかけてくれた方「相手」が想像している雰囲気で大丈夫です。」「あなたの意見でOKです。」という、相手を尊重する意図が含まれています。

日本の文化では、相手に直接評価を下す事を避ける傾向が強いので、遠回しな表現が発達した結果にできたのではないかな??


こんなときのにほんご.5(2020年5月10日(日)配信全文)

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Hi! I’m Megumi.How are you today?I’m GOOOOOD!

This Podcast tells you “how should you say this situation in Japanese?”.

Let’s learn with me!

みなさんお元気ですか〜?メグミです。

この配信では「こんな時日本語でなんていうの?」という疑問に答えています。

なるべく簡単なフレーズで、自然な日本語で伝えていますので、

ぜひ参考にしてみてくださいね!

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さて、第五回目は、今までとは少し角度を変えて、言葉のニュアンスの説明をしたいと思います。解説するのは「という感じです」という表現です。

日本人と会話したことがあれば、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?

私自身もよく使ってしまう、いわば口癖のような表現です。

無理矢理英語を当てるのであれば「Like that」や「That’s about it.」になるかと思います。

ただ、母国語話者が使う際の意味としては少しずれているかな?という気がします。わかりやすいように、まずは例文を見てみましょう!

あなたが美容院に来たシチュエーションです。

髪の毛をセットしてもらったのちの会話と思ってください。

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店員さん「はい、カット終わりました。一度見てもらってもいいですか?」

あなた「はい!」

店員さん「こんな感じでどうでしょうか?」

あなた「あ〜、いい感じです!」

このようなフレーズになります。

先に話す側の「こんな感じでどうでしょうか」は「like that」でいいのですが、

「あ、いい感じです」の方は、それではちょっと合わないニュアンスが含まれています。

後の方は、本来「それでいいです」で良いところを、わざわざ「感じ」という言葉を付け足して表現しています。

相手の言葉を受けて使う時の「〜という感じです」「いい感じです」という言葉に含まれるのは、「先に喋りかけてくれた方「相手」が想像している雰囲気で大丈夫です。」「あなたの意見でOKです。」といった、相手を尊重する意図が含まれています。

また、直接的に評価を下すことを避ける形になるので、親しくない間柄でも使いやすい表現だと思います。

日本の文化では、相手に評価を下すということを直接的にやることは、あまり良いと思われていないんですね。

なので、遠回しに褒めたりとか、ちょっと違った言い方をして褒めたり、悪いところを指摘したり…といった事をします。

どの年代の人と話していてもよく聞く表現だと思うので、ぜひ、このニュアンスを覚えて使ってみてください。

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さて、今日はいつもとは少し異なる形で「という感じです」の表現について話しました。

お役に立ちましたでしょうか?

それでは、今回の配信はここまでです。

That’s all for today.

If you have any comments,please tell me about it.

See you!!

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