こんなときのにほんご.42

第42回目は、「とんでもない!」という言葉について考えてみました。

ビジネスで良く耳にするかなと思いますが、これはどんな時に使われる、どういった意味をもつ言葉なのか。具体例とともに見ていきましょう〜。




こんなときのにほんご.42 とんでもない!について

(2021/1/31(日)配信全文)


Hello Everyone! I’m Megumi. How are you today?

According to the calendar, it's Spring. But it's still a little cold.

This Podcast tells you “How should you say this situation in Japanese?”and “What does Japanese word mean?”

Let’s keep studying Japanese with me.

こんにちは。めぐみです。皆さんいかがお過ごしですか?

暦の上では春ですが、まだまだ寒いですね。

この配信では「こんな時日本語ではなんていうの?」「この日本語の意味は何?」といった疑問に答えています。なるべく簡単なフレーズで、自然な日本語で伝えるようにしていますので、引き続き勉強を頑張っていきましょう!

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第42回目は、「とんでもない!」という言葉について考えてみましょう。

「とんでもない!」という謙遜の言葉。現実の世界や映画、ドラマなどで、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

この「とんでもない」はどんな時に使われる、どういった意味をもつ言葉なのか。


まずは会話例を見ていきます。

例1)

A:このたびは大変お世話になりました。

B:とんでもないです、いつもこちらがお世話になっていますから。

例2)

A:あの事件のことで、って先生に呼び出されたの。まだ私のせいだと思ってるみたい。

B:まじでー!?とんでもないこと言うよね!あんたがやったわけないのにさ。


2つの例を聞いてみるとわかるように、

1)は、「思い掛けない、意外である、気遣いや謙遜」で使われます。

対して2)は「非常識である、全くそうではない」非難・否定の意味で使われます。

このように、大きく2つの意味を持ちます。


少しだけ細かい説明をすると、この言葉は「と(途)でもない」という言葉が音韻変化してできたものです。

「途」は「道(つまり、道理)」の意味をもちます。

この「道」を「ない」で否定している言葉なので、「道理を外れて酷いことだ、思ってもいなかったことだ」、の意味になったと言われています。

元々の使われ方としては「とんでもない」はこれで一つの単語であることから、これを丁寧に言うときは「とんでもないです」「とんでもないことでございます」という使い方が正解だとされていました。


ただ、現在の使われ方をみていると、この一単語を「とんでも」と「ない」という形に捉えることで、「とんでもございません」「とんでもありません」と表現されることが増えてきました。

そして、こちらが正しいと感じている日本人も多い状況です。

言語は、使われるたびに、時代に合わせてどんどん変わっていくものです。

どちらが正しい、と議論するよりも、なぜそういう形が出てきたのかを知って、そんな風な言い方もあるんだなぁと理解していくことが重要なのかもしれません。

これからも、生きた日本語をお伝えしていけたらなと思います。

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それでは第42回目の配信はここまでとします!

That’s all for today.If you have any comments,please post it on my blog. See you next time! Bye!

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