こんなときのにほんご.51
第51回目の配信は、日本といえば!な行事「お花見」を紹介しました!
こんなときのにほんご.51「お花見」について(2021/4/4 配信)
Hello Everyone! I’m Megumi. How are you doing?
This Podcast tells you “how should you say this situation in Japanese?”and “What does Japanese word mean?” Let’s keep studying Japanese with me!!
こんにちは。めぐみです。皆さんいかがお過ごしですか?
この配信では「こんな時日本語ではなんていうの?」「この日本語の意味は何?」「日本でいうこの行事って、一体どんなことをするの?」といった疑問に答えています。
なるべく簡単なフレーズで、自然な日本語で伝えるようにしていますので、一緒に勉強を頑張っていきましょう!
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第51回目の配信は、日本といえば!な行事「お花見」を紹介します。
お花見と聞くと、春に桜を見ながらご飯を食べたりお酒を飲んだり…そう言ったシーンを思い浮かべる人も多いかと思います。
そんなお花見の起源は2つの説が考えられています。
一つ目は、昔々の偉い人たち…俗に言う「貴族」と呼ばれる人たちが、梅の代わりに桜を愛で、歌を詠んだり、宴を催したのが始まりという説。
二つ目は、桜には、この季節、山からおりてきた田んぼの神様が宿ると信じられていたことで、桜の咲き方でその年の収穫を占ったり、桜の開花時期に種をまく準備をして、そんな神様を料理や酒でおもてなしし、自分たちも一緒にその料理を楽しむ…そんな農民の文化が残っているという説。 こんなものがあります。
※一説によれば、「さくら」の「さ」は田んぼの神様のことを表し、「くら」は神様の座る場所という意味があったとも言われます。このために、農民がちは「さくら」を「依代」として崇めていた可能性があるんだとか。
さぁ、桜、お花見の概要を説明したところで、せっかくなので昔々の昔の人たちが、桜にどのような思いを寄せていたのか、短歌を例にとって紹介してみます!
一つ目
「世の中に たえて桜の なかりせば 春の心は のどけからまし」
これは在原業平(ありわらのなりひら)が詠んだ有名な短歌です。
日本の学校では必ずと言っていいほど教科書で紹介されます。
この短歌の意味は、「世の中に桜というものがなかったならば、春になっても桜の花の咲く楽しみや散る悲しさに心をざわめかせることもなく、のどかな気持ちで居られたのになぁ」というものです。 それほどまでに、桜の存在は日本人の心に根付くものです。
さて、次はこんな歌です。
「散ればこそ いとど桜は めでたけれ 浮世に何か 久しかるべき」
これを詠んだ人は不明ですが、こちらも有名な短歌です。
意味は「桜は散るからこそ素晴らしいのです。この憂いの多い世の中でいつまでも変わらずに居られるものはないのだから」 という感じでしょうか。
日本では「諸行無常」という言葉が示す通り、昔から「変わらないものはない」と言われてきていますが、桜もまた同じように、咲いて散っていく。
そんな流れがあるからこそ美しいとは、なんとも味わい深い表現ですよね。
今回は、文化という観点からお花見、ひいては桜について紹介してみましたが、いかがでしたか?
春に日本に来る機会がありましたら、ぜひ、桜を愛でて、昔の人たちみたいに、一言、言葉に残してみる、ということをやってみてください!
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それでは、第51回目の配信はここまでとします。
That’s all for today. If you have any comments,please post it on my blog.
See you next time! bye!
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