こんなときのにほんご.56
巷でよく聞く「なるほどです!」という言葉。
これって日本語的にはOKなの?
それから「なるほど」ってどういう時に使えばいいの?
そんな疑問にお答えしてみました。
こんなときのにほんご.56「なるほど」の使い方
Hello Everyone! I’m Megumi. How are you doing?
This Podcast tells you “how should you say this situation in Japanese?”and “What does Japanese word mean?” Let’s keep studying Japanese with me.
こんにちは。めぐみです。みなさまいかがお過ごしですか?
この配信では「こんな時日本語ではなんていうの?」「この日本語の意味は何?」といった疑問に答えています。なるべく簡単なフレーズで、自然な日本語で伝えますので、一緒に勉強を頑張っていきましょう!
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第56回目は「なるほど」という表現をみていきます。
実は私も口癖のように使っているこの言葉、「なるほど」なのですが、使い所を間違えるとちょっとしたいざこざが発生する可能性があります。
「なるほど」の意味を調べてみると、もともとは「できるかぎり」という意味であったとされています。ですがその意味は時を経て「確かに」「その通りだ」と相手の発言を肯定する表現に取り込まれていったと考えられています。 他に、そもそも「できる限り」が「他には考えられない」といった同意の意味を含むためだとも言われています。
現代では「物事を確認したり、納得したりした時の、まさにその通り、本当にそうだ、といった気持ちを表す」言葉としての意味合いが大きいと思ってください。
ただ、なるほど、はこれをそのまま敬語にすることはできません。
現在日本では「なるほどです」といった表現をする人も多くいますが、実はこれは文法的には誤りなので、会社や学校で使うと、目上の人や先生から叱られる可能性もあります。注意してください。
さて、では具体的にどんな会話で使うのでしょうか? 例を3つみていきましょう。
(例1)同級生と勉強会をしている
A「だからこの問題の答えは2になるってこと。わかった?」
B「なるほどね〜!」
(例2)友達から悲しい報告を受けた
A「実は昨日、飼っていた犬が亡くなってね…」
B「そうだったんだね…」
(×なるほどね〜)
(例3)上司から説明をされて返事をする
A「こういう手順になるから、次は間違えないでね」
B「(説明をしていただき)ありがとうございます」
(×なるほどです!)
例をみてみましたが、雰囲気はなんとなくわかるでしょうか?
例2や3のように、普段あまりしない話題や目上の人を振られた場合は「なるほど」という返事はしない方がベターということです。
それではなぜ「使わない方がいい」と思われるのでしょう。
「なるほど」という言葉は「相手の言葉に評価を下す」というニュアンスが含まれています。
そのため、話し相手にとって重要な話題や目上の人が話す内容を「評価」しているように感じられてしまうことがあるからです。
現代ではあまりそのようなことを気にしない人も増えてきてはいますが、年上の方を相手にする場合は、まだまだ気にされる場面もあったりします。上から目線、真摯に聞いていないといった印象を持たれることもあるので、少しだけ気をつけておきましょう!
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それでは、第56回目の配信はここまでとします!
That’s all for today.If you have any comments,please post it on my blog. See you next time! bye!
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