こんなときのにほんご.68

 「僕と彼の年齢は一回り違うんだよ」と、こんな表現を耳にしたことはないでしょうか。

聞いたことがある人は、ここで出てくる「一回り」って、一体どの程度の時間だと思いますか? 



こんなときのにほんご.68「一回り違うんだよ」

(2021/8/8(日)配信分)

Hello Everyone! I’m Megumi. How are you going? 

This Podcast tells you “how should you say this situation in Japanese?”and “What does Japanese word mean?” Let’s keep studying Japanese with me. 

こんにちは。めぐみです。みなさまいかがお過ごしですか? 

この配信では「こんな時日本語ではなんていうの?」「この日本語の意味は何?」といった疑問に答えています。なるべく簡単なフレーズで、自然な日本語で伝えるようにしていますので、一緒に勉強を頑張っていきましょう! 

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第68回目は、「一回り」という表現についてです。 

 「僕と彼の年齢は一回り違うんだよ」と、こんな表現を耳にしたことはないでしょうか。もしある人は、ここで出てくる「一回り」って、一体どの程度の時間だと思いますか? 

5年でしょうか。10年でしょうか。 


正解は、12年です。すごく中途半端な数字と感じましたか? 

実は、12年というのは日本では意外とぴったりとした数字なんです。 それはなぜでしょうか。

理由は、日本には十二支が存在するからです。 


では、十二支って何か知っていますか? 

漫画や小説などで耳にしたことがある人もいるかもしれません。 

十二支は中国発祥の星の位置を示す言葉です。天を12個に分けてそれらを「数」として表したものが、日本では「干支」として残っているんです。 

干支、つまり、「ね(子:ねずみ)、うし(丑) 、とら(寅)、う( 卯:うさぎ) 、たつ(辰)、 み(巳:へび) 、うま(午)、 ひつじ(未)、さる( 申)、とり( 酉)、 いぬ(戌)、い( 亥:いのしし) 」と言えば、聞いたことがある人も増えるんじゃないでしょうか。 

この「12」が年の区切りとなるので、「一回りの年齢が違う」と表現するときは、「12年差がありますよ」という意味を示すんです。 


 ただ「一回り」は、「一回り大きい」というように、年齢ではなく大きさに使うときもあって、このときは単純に12センチを示すわけではなく、話している人の感覚で、前見たときよりもずいぶん成長したね、といったニュアンスを含んでいるので要注意です。 

使う場面によって、少し意味が違うので厄介ですが、何となーく頭に入れておくと便利な言葉ではあるので、ぜひ慣れてみてください。 

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それでは、第68回目の配信はここまでとします! 

That’s all for today.If you have any comments,please post it on my blog. See you next time! bye!

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