こんなときのにほんご.70
「それはあんまりな言い方じゃない?」
「その言葉があんまりにも嬉しくてねぇ」
「あんまり詳しくないんだ」
これらのセリフに出てくる「あんまり」ってどんな意味なんでしょうか?
こんなときのにほんご.70 あんまり良くないかな。
(2021/8/22 配信全文)
Hello Everyone! I’m Megumi. How are you going?
This Podcast tells you “how should you say this situation in Japanese?”and “What does Japanese word mean?” Let’s keep studying Japanese with me.
こんにちは。めぐみです。みなさまいかがお過ごしですか?
この配信では「こんな時日本語ではなんていうの?」「この日本語の意味は何?」といった疑問に答えています。なるべく簡単なフレーズで、自然な日本語で伝えるようにしていますので、一緒に勉強を頑張っていきましょう!
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第70回目は、「あんまり」という言葉についてお話しします。
「それはあんまりな言い方じゃない?」
「その言葉があんまりにも嬉しくてねぇ」
「あんまり詳しくないんだ」
こんなセリフを聞いたことはありませんか?
結論から言ってしまうと、この「あんまり」は「あまり」が撥音添加してできた別の言い方です。「撥音添加」という難しい言葉で表現してしまいましたが、要は「n」の音が追加された形となっています。 他にも、仲の良い間柄であると「あんまり」ではなく「あんまし」とか「あんま」という言い方もされます。
日本語にはこのような少しだけ発音や言い方が異なる言葉がたくさん存在しますが、意味はどれも同じです。
例えば 「それはあんまりな言い方じゃない?」や「その言葉があんまりにも嬉しくてねぇ」の「あんまり」は「普通の程度を激しく超えていること」を表します。
また 「あんまり詳しくないんだ」の「あんまり」は「程度が大したことではないこと」を表しています。
ここまで聞いて、ちょっと待って!?と思ったあなた。 はい、その混乱、正しいです。
「程度を激しく超えていること」と「程度が大したことではないこと」って一見すると逆の意味ですよね。
そうなんです。この「あんまり」とか「あまり」、全く逆の意味を一つの言葉で表せちゃうんです。
この二つを見分けるテクニックとしては、セリフの中に「ない」が入っているかを見ることが重要です。否定の「ない」が入っている文章では「大したことではない」というニュアンスを持つことになります。
え?でも待って待って?
1「それはあんまりな言い方じゃない?」
2「あんまり詳しくないんだ」
どっちにも「ない」って入ってるけど、この二つは別の意味だったよね?と思った方! 日本語には、「ない?」という語尾を使って、言葉をマイルドに表す習慣があります。
この場合、この「ない」は否定のないではありません。
「1」の場合はまさにそれで、このセリフは「それはあんまりな言い方です」と言い切れてしまうので、実際は否定の「ない」のニュアンスを含まないセリフなんですね。
対して「2」は「詳しくない」を言い換えることはできないため、「大したことではない」の意味をとります。
一つの言葉で両極端な意味を表す「あんまり」。
会話中ではよく聞くと思うので、慣れ親しむまでがんばって使ってみましょう!
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それでは、第70回目の配信はここまでとします!
That’s all for today.If you have any comments,please post it on my blog. See you next time! bye!
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