こんなときのにほんご.85

「なんか違くない?」

こんな表現に出会ったことはありませんか?

この文章に出てくる「なんか」とはどんな気持ちを表しているのでしょうか。 



こんなときのにほんご.85 「なんか違くない?」 (2021/12/26 配信全文)

Hello Everyone! I’m Megumi.How are you going? 

This Podcast tells you “How should you say this situation in Japanese?”and “What does Japanese word mean?” Let’s keep studying Japanese with me. 

こんにちは。めぐみです。みなさまお元気でしょうか? 

昨日はメリークリスマスでしたね!私も教会のミサに行ってクリスマスのお祝いをしてきました。皆さんはどんなクリスマスを過ごされたのでしょうか。 

さて、この配信では「こんな時日本語ではなんていうの?」「この日本語の意味は何?」といった疑問に答えています。なるべく簡単なフレーズで、自然な日本語で伝えるようにしていますので、一緒に勉強を頑張っていきましょう! 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 

第85回目に紹介するのは「なんか」の意味です。 

皆さんは日本語での会話中に、こんな言葉に出会ったことはないでしょうか? 

 ①なんかちょっとさぁ〜嫌な感じしない?

 ②この色なんかがよいかと思いますよ 

 ③あの漫画、なんか主人公が魔法使えてね 

これらの会話に出てくる「なんか」とは、どんな意味を持つのでしょうか。 


まず、①から③の文章から、「なんか」を取り払ってみましょう。

 ①ちょっとさぁ〜嫌な感じしない? 

 ②この色がよいかと思いますよ

 ③あの漫画、主人公が魔法使えてね 

あれ?と思いませんか? 「なんか」をとった状態でも充分意味が通じる日本語です。

ではなぜ、「なんか」を入れ込んでいるのでしょうか? 


 これには、何事もハッキリさせたくないという日本人の特性が現れています。 

 「なんか」は、明確にこうだという意見はない、見つからないけれど、相手とは意見が違ったり同意できなかったりする場合。 はっきり違うとは言いにくいため、あいまいにぼかしたい気持ちがある場合。 なんとなくイメージや感情はあるものの、それを表す適切な言葉が見つからなかったり、すぐには出てこなかったりするような場合。 

そんなときに、文章に「なんか」と付け足すことで、あいまいな気持ちを表現しているんです。 


 ただ、どんな言葉でもそうですが、使いやすいからといって、一つの会話に何度も使いすぎると嫌な印象を与えがちな表現ですので、濫用しないように気を付けてください。 

また、「なんか」が聞こえてきたときには、こんなような気持ちなのかなぁ、と心の中で感じてみてください。 

 ーーー 

それでは、第85回目の配信はここまでとします。 来週は元旦なのでお休みにしますね! 

皆さん、良いお年をお過ごしください! 

 That’s all for today.If you have any comments,please post it on my blog. 

 No cast next week because it will be New Year's Day. 

 Have a good New Year! bye!

0コメント

  • 1000 / 1000