3/8/22 ジョングク

「殺してないのか?」

突然、誰かが叫ぶ声がして、考えごとからハッと意識を戻した。

スクリーンでは、シューティングゲームが繰り広げられていた。ヘッドフォンから、チームのメンバーが叫ぶ声が聞こえてきた。

僕はすぐにマウスを掴んで、気が狂ったように銃を打った。銃を向けた相手は、空気の抜けた人形のようにピクピクと倒れた。

マウスを動かしてマップを見て回る。

鉄道が、マップの中央を横切っている。

線路脇には大きなコンテナがチラホラ置かれていた。

まるで、ソンジュ駅とコンテナのようだった。

武器を変えた。連射できるマシンガン。

少し離れた場所に、黒いフードを被った人が現れた。銃を向けると、瞬間的に知っている人だ、という気がした。

敵は、一発で、僕が倒した。

次々と表示される的に向けて、考える間もなく銃を打つ。

僕は思わず、兄さんを思い浮かべた。

にっこりと笑いがこみ上げる。

そういえば、兄さんに似ているな。

一人一人、制圧して行った。

コンテナから出てくる敵を見て、すぐに打ってしまった。床に倒れた敵を、しばらく見下ろす。 ナムジュン兄さんのことを考えていると、誰かに銃で、肩を撃たれた。

マウスで視線を動かすと、銃を持った敵が見えた。

ソクジン兄さんだった。

あっという間に、敵が湧いた。

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